2024年5月3日に、外来カミキリバスターズ初のイヌエンジュ伐採イベントを開催しました!
「サビイロクワカミキリ」の拡大防止を目的に、メンバー含め県内外から総勢16名が集まりました。
イベントの内容は、イヌエンジュ5本の被害木の伐倒・玉切り・材割りを行い、どのように幼虫が生息しているかを観察するというものです。
まずは伐採に関する専門スキルを有しているバスターズ会員2名を中心に、被害木を安全第一で伐倒しました。
40~50㎝に玉切りをした後は、薪割り機を使用して内部の幼虫を観察していきます。
すると大小さまざまなサビイロクワカミキリの幼虫が出現しました。
サビイロクワカミキリは2年1化でサイクルが回ります。
そのため一昨年の夏に産卵された個体の幼虫は大きく、去年生まれた個体はまだ小さいことがわかります。
このまま放置していると、7月からは成虫が発生するという状況でした。
つまり侵入から2年以上が経過してしまうと、爆発的に数を増やす可能性があるということです。
数年見逃してしまうだけで、街路樹や造林地が激害状態になってしまうのがお分かりいただけるでしょう。
サビイロクワカミキリは2023年9月1日に特定外来生物に指定されました。
幼虫であっても生きたままの運搬は禁止されているため、観察後は専用の機械を使用し木材ごと粉砕しました。
この後、みんなでお弁当を食べて丸太切りワークショップを行い、解散しました。
活動の様子は、NHK福島放送局さんにも取材していただきました。
■街路樹を食い荒らす 外来種のカミキリムシの被害状況を観察|NHK 福島県のニュース
今回は造林地の所有者様及び近隣の方々のご理解とご協力によりイベントを開催することができました。より多くの方々に外来カミキリムシの被害を知っていただくことを第一に活動を行っております。数本の被害木の伐採は小さな一歩ですが、今後大きな防除の輪となって広がれば嬉しいです。