令和8年7月3日、外来カミキリバスターズとして初めて県外遠征となるクビアカツヤカミキリ被害地視察ツアーを開催しました!福島県内ではまだクビアカツヤカミキリは確認されていませんが、いつ発生しても不思議ではない状況です。何と言っても外来種対策は早期発見と早期防除が大切です。
クビアカツヤカミキリはモモやサクラなどのバラ科樹木を食害するため、モモが特産の福島県に侵入すれば甚大な被害が予想されます。そこで「百聞は一見に如かず」ということで、今回は県内の行政職員や一般の方々を募り、栃木県の被害状況を視察してきました。
当日は県内外から36名が集まりました。朝まで降っていた雨も上がり、現地では奇跡的に雨に遭わずに済みました。

栃木県佐野市ではモモ園を視察しました。
福島県程の規模ではありませんが、佐野市は果樹生産が盛んな地域です。モモでの防除方法や対策などについて、直接、生産者さんのお話や、クビアカツヤカミキリの研究に取り組み、数々の発見や新しい防除方法を開発してきた農政部経営技術課技術指導班の春山氏の貴重なお話を聞くことができました。

実際にブラックライトで幹に産み付けられたクビアカツヤカミキリの卵を探します。
こちらの園地では生産者さんがしっかりと防除されているため、成虫は見当たりませんでした。

足利市では学校敷に植栽されたサクラと河川敷のサクラ並木を視察しました。
T中学校では、初めて実物を見るクビアカツヤカミキリ成虫に歓喜の声が上がりました。

お昼はあしかがフラワーパークのレストランでいただきました。
園内をゆっくり見る時間がなくて残念でしたが、バラや水連が咲き誇っているのを横目にバスに乗り込みました。
河川敷では’壊滅的な被害’を目の当たりにしました。以前はうっそうとした桜並木だったそうですが、現在は被害木の伐採が進み、景観がすっかり変わってしまいました。

こちらでは、足利市環境部環境保全課の松島氏から被害についての解説や、市民ボランティア「くびあかみっけ隊」の活動について詳細にお話いただきました。

御用となったオス成虫。成虫から発せらる匂いも体感できました。
捕獲したクビアカツヤカミキリは薬品で殺虫してからバスに乗り込みました。

根元に堆積するフラスはクビアカの幼虫が幹に穿孔している証拠となります。真剣なまなざしです。

ここでもブラックライトが活躍。幹に幼虫が穿孔を始める前に卵が確認できれば早期に駆除できます。

初めてクビアカツヤカミキリの被害を目の当たりにした参加者からは、とても有意義だったとの感想をいただきました。改めて侵入を防ごうという強い思いが、それぞれの胸に刻まれたことと思います。これからも福島県は官民一体となって早期防除に取り組んでいきます。さまざまな立場の方々をつなぐことも、私たちバスターズの大事な役割のひとつだと考えています。
ご参加いただき、本当にありがとうございました!
※この活動は福島銀行ふるさと自然環境基金の助成を受けて開催しました