第3回サビイロクワカミキリ採集会活動報告

県内外から32名のご参加をいただきました!

2025年7月20日、当団体恒例のイベントである採集会を開催しました。

当日は好天に恵まれ、大型バスで県内でサビイロクワカミキリが発生している場所、4カ所をまわりました。移動中はサビイロクワカミキリの生態や捕まえ方を学んでいただいたり、各分野の専門家方々から、ふだんは聞けないようなお話をいろいろ伺うことができました。

1カ所め。老若男女が虫取り網を持って造林地に降り立ちました。

こちらは所有者の方が事前に草刈りを行ってくださり、造林地内に入りやすくなっていました。

ちょうど樹木から成虫が脱出するシーンに出会いました。成虫の発生は2週間くらいに集中しているので、まだ出始めのようです。

2カ所め。こちらはスタッフが予め入りやすように整備をしました。新しい産卵痕や脱出孔がたくさんあるにもかかわらず、成虫は見つかりませんでした。そのかわり、国蝶のオオムラサキに出会うことができました。

3カ所めは、例年たくさんの成虫を捕獲している造林地です。ここでは9匹の成虫を捕獲しましたが、最初の年は200匹以上いましたので、採集による効果を実感できました。

捕まえてニッコリ。今回は虫採りデビューの子供も参加してくれました。きっかけは外来種でも良いので、子供達が身近な虫や自然に興味を持ってくれる機会になれば嬉しいですね!

4カ所めの採集地では、参加者のみなさんも目が慣れてきて、見つけ方のコツが分かってきました。採集会が終わった後でも、ぜひ地元のイヌエンジュを見つけて被害の有無をチェックしていただきたいと思います。

大きなサビイロクワカミキリを捕獲しました!

今回は56匹の成虫を捕獲することができました。

県内に広がっている総数からすれば、ほんのわずかかも知れませんが、見つける目を増やして地道に活動を続けていきたいと思います。

※この採集会はイオン環境活動助成金および公益信託福島銀行ふるさと自然環境基金の助成を受けて実施しています。

>豊かな自然を守るために、やることがある。

豊かな自然を守るために、やることがある。

防除対象の外来カミキリムシだって、懸命に生きています。

ただ…

「毎年サクラを楽しみにしてるから」
「街路樹が倒れて“人間が”ケガをしないように」
どれも人間のエゴで駆除される命です。

だからこそ、『住む場所』を分けましょう。

彼らの生態を知る我々だから、日本の生き物を、日本の自然を守ることができる。
これが【外来カミキリバスターズ】の使命です。

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