サビイロクワカミキリ・ツヤハダゴマダラカミキリ採集会活動報告

2024年7月14日に、外来カミキリバスターズ第2回目となる採集会を開催しました!

今回は県外勢が半数を占め、遠くは大阪府、東京都、神奈川県、新潟県などから参加いただき、総勢42名でのイベントとなりました。

今回は福島県内で発生している特定外来生物「サビイロクワカミキリ」と「ツヤハダゴマダラカミキリ」が対象です。

サビイロクワカミキリの捕獲

今年は何と!大型バスでの移動です。バスでの移動中は各分野のスペシャリストによる外来カミキリミニ講座で、外来カミキリ御三家について楽しく学びながら採集地へ向かいました。

午前中はサビイロクワカミキリの被害が激しい、イヌエンジュの造林地で採集しました。

この造林地は長年サビイロクワカミキリの被害を受けているため、枯れている木も目立っています。

採集地2か所目は、前年の採集会で200匹以上を捕獲した造林地です。

今年も多くのサビイロクワカミキリを捕獲できるかと予想していましたが、思ったほど数は伸びませんでした。

気温や連日の雨による影響も少なからず出ている可能性はあるものの、捕殺によって確実に数が減っているのであれば活動が実を結んでいるともいえます。

それでも合計63匹を捕獲したため、外来カミキリムシの繁殖力の高さがうかがえます。

もちろん生きたままの運搬は禁止されているので、専用の薬剤で処理を行いお持ち帰りいただきました。

ツヤハダゴマダラカミキリの捕獲

午後は雨も心配されましたがどうにか天気も持ち、ツヤハダゴマダラカミキリの捕獲に挑むことができました。

福島県では主な被害木となっている「カツラ」「トチノキ」「トウカエデ」が植栽されている公園などをまわり、成虫を探しました。

すると、幹と枝の間や枝先にツヤハダゴマダラカミキリの姿がありました。

雌雄で繁殖行動をとっている様子も見られたため、防除の必要性の高さを改めて実感します。

またサビイロクワカミキリほどフラスは排出しませんが、産卵痕が多いとその被害の大きさがうかがえます。

今回は2か所をまわり、ツヤハダゴマダラカミキリを合計で49匹捕獲しました。

わずかな対応かもしれませんが、今後も外来カミキリバスターズの活動の一環として続けていきます。

~お知らせ~ 第1回クラウドファンディングを開催します!

私達外来カミキリバスターズは、年々拡大する外来カミキリムシの被害を食い止めるため、最も確実な防除方法である「伐採・処分」を実施したいと考えています。

しかし伐採にかかる人件費や運搬・処理にかかる費用を我々だけで補うことはできず、その事業費捻出のためにクラウドファンディングを活用しようと計画しています。

2024年9月上旬からの開催を目標に準備を進めています。随時ご案内をさせていただきますので、福島県の生態系を守るためにどうかお力添えをお願いいたします。

>豊かな自然を守るために、やることがある。

豊かな自然を守るために、やることがある。

防除対象の外来カミキリムシだって、懸命に生きています。

ただ…

「毎年サクラを楽しみにしてるから」
「街路樹が倒れて“人間が”ケガをしないように」
どれも人間のエゴで駆除される命です。

だからこそ、『住む場所』を分けましょう。

彼らの生態を知る我々だから、日本の生き物を、日本の自然を守ることができる。
これが【外来カミキリバスターズ】の使命です。

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